今回は「子どもがかまない」「まる飲みしてしまう」とお困りのあなたのために、簡単に作れるおすすめレシピを5つご紹介します。
水分量が多く、ドロドロした形状から始まった離乳食。ステップアップするにつれて水分が減り、だんだんと形があるものを食べられるようになってきます。歯も生えてきて、かむ動作を覚える時期です。
しかし、かむ力は経験を積んで身についていくものなので、特に最初は、うまくかむことができません。子どもは、食べにくいと感じると、かまずに食べてしまったりまる飲みしてしまったりします。かむ力や歯の発達に合った調理をして、かみやすくしてあげることが必要です。
私の場合、「やわらかくすれば食べやすい」と思っていたので、とにかく何でもやわらかくしてしまっていました。しかし、息子に食べさせてみると、全然かみません。かもうとしても、ベーッと口から出てきてしまう始末…。「これでもかたい?」「これ以上やわらかくならないよ!?」と驚きましたが、逆にやわらかすぎて食べにくかったんですね。
その後、食材や調理法をすべて見直し。その結果、上手にもぐもぐしながら食べることができるようになりました!発達に合ったやわらかさにすることが、大事なんですね。
そこで今回は、私が作ったものの中から、かむ動作をうながすおすすめメニューを紹介します。ポイントは、次の2つ。
①食感が違う食材を組み合わせること
②加熱の仕方や食材の切り方を工夫すること
です。大人用も一緒に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
かむ力は、一生もの。離乳食期・幼児食期は、基礎固めの大切な時期です。適切なサポートをして、よくかんで食べる経験をさせてあげてあげましょう!ぜひ最後まで、楽しんで読んでくださいね。
☆ かまずにまる飲みしてしまう!その原因と解決するための調理の工夫はコチラ➡
かまない・まる飲み 解決レシピ 5選
スティック野菜の甘酢漬け
しっかりかんで食べられる、シンプルなメニュー。手に持って食べやすいので、手づかみメニューとしても使えて便利です。
【材料】(大人2人分+子ども1人分)
・大根 3㎝
・にんじん 5㎝
・きゅうり 1本
A酢 大さじ3
A砂糖 大さじ3
A塩 小さじ½
A水 1/2カップ
【作り方】
1.大根は8㎜の厚さの輪切りにしてから、8㎜角のスティック状に切る。
2.にんじんは、5㎜角のスティック状に切る。
3.きゅうりは、長さを4等分に切ったものを、縦4等分に切る。
4.ボウルに、切った野菜を全て入れる。
5.鍋にAを入れて、煮立てる。
6.熱々になったら、4.の野菜にかける。時々混ぜながら、冷めるまで漬ける。
※ 大人も美味しく食べられます。そのままでもOKですし、お好みでラー油をかけても。
にんじんとさやいんげんの白和え
にんじんなどを豆腐であえることで、ふわふわでなめらかな食感になり、食べやすくなります。甘みもあるので、野菜が苦手な子も食べやすいメニューです。
【材料】(大人用2人分+子ども1人分)
・にんじん 1本
・さやいんげん 10本
・絹ごし豆腐 1/2丁
・白ねりごま 大さじ1
・白みそ 20g
・砂糖 小さじ1
【作り方】
1.豆腐はざるに上げたりキッチンペーパーに包む等して、水気を切っておく。
2.にんじんは2㎝の細切り、さやいんげんはななめ細切りにする。
3.鍋にお湯をわかし、ふっとうしたら切ったにんじんとさやいんげんを入れて、やわらかくなるまで2~3分ゆでる。
4.ボウルに白ねりごまと白みそ、砂糖を入れてよく混ぜる。
5.食べる直前に、ゆでたにんじんとさやいんげん、調味料をあえる。
野菜たっぷりトマト丼
トマトのうまみでかむ意欲をアップさせる、主食レシピ。かむ力がついてきたら、野菜を少しずつ大きく切るようにするといいですね。材料の野菜も、冷蔵庫にあるものでアレンジ可です。お好みのもので、作ってみてください!
【材料】(大人2人分+子ども1人分)
・ご飯 茶わん21/2杯分
・トマト(大) 1個
・にんじん 1/3本
・ピーマン 2個
・玉ねぎ 1/2個
・塩 少々
・片栗粉 小さじ2
・水 小さじ2
・サラダ油 大さじ1
【作り方】
1.トマトはヘタを取る。皮をむいて(湯むきか、下部に十字に切れ込みを入れてお湯をかける、レンジで温めるのも簡単です)種を取り、ざく切りにする。
2.にんじん、ピーマン(お子さんのかむ力に合わせて、必要であれば皮をむいてください)、玉ねぎは8㎜の角切りに。
3.鍋にサラダ油を入れて熱し、2.で切った野菜を入れて油がまわったら、トマトを入れてフタをする。片栗粉と水を混ぜ、水溶き片栗粉を作っておく。
4.にんじんがやわらかくなるまで煮たら、塩少々を入れて味をととのえる。
5.水溶き片栗粉を入れ、とろみがつくまでひと煮立ちさせる。
6.器にご飯を盛り、5.をかけて完成!
にんじんとしらたきのスープ
弾力のあるしらたきとやわらかく煮たにんじんの食感の違いが、自然にかむ回数を増やしてくれます。しらたきは長いと食べるのが難しいので、キッチンバサミで短く切っておいてくださいね。
【材料】(大人2人分+子ども1人分)
・にんじん 1/2本
・しらたき 1/2玉
・さやいんげん 3本
・スープ 3カップ
・塩 少々
・ごま油 少々
【作り方】
1.にんじんはななめ薄切りにして、2㎝ほどのせん切りにする。
2.しらたきはキッチンバサミでみじん切りにし、2~3分ゆでてざるにあげ、水気を切っておく。
3.鍋にごま油を熱し、にんじんを入れて中火で炒める。しんなりしてきたら、スープを加える。
4.煮立ったら、しらたきとさやいんげんを加え、野菜がやわらかくなるまで煮る。
5.塩少々を入れて、味をととのえて完成!
厚あげときのこのみそ汁
厚あげはやわらかいのにかみごたえがるので、かむ練習をするのにピッタリ。だし汁のうまみを含んで、かむほどに美味しくなります。
きのこはここではなめこを使っていますが、お好みのもので大丈夫!アレンジして、作ってみてくださいね。
【材料】(大人2人分+子ども1人分)
・厚あげ 1/2枚
・なめこ 2/3パック
・小松菜 1/4株
・だし汁 21/2個カップ
・みそ 大さじ1½
【作り方】
1.厚あげはザルに入れて熱湯を回しかけ、油抜きをする。
2.油揚げの水気をキッチンペーパーで拭き、8㎜~1㎝の角切りにする。
3.なめこはゆでて冷水にとり、水気を切って包丁であらくきざむ。
4.小松菜はゆでて、水気をしぼる。1~1.5㎝くらいの長さに切る。
5.鍋にだし汁、下処理した厚あげ、なめこを入れて煮る。
6.厚あげとなめこが温まったら小松菜を入れ、最後にみそを溶き入れて仕上げる。
まとめ
いかがでしたか。
なかなか最初はうまくかむことができないかもしれませんが、かむ力は毎日練習することで身に付いていくものなので、焦らず、気長に付き合っていくことが大切です。
今回のメニューは、みんなで同じご飯が食べられるので、大人がお手本となってよくかんで食べる姿を見せるのも効果的。まねっこが好きな子ども達なので、一緒になってもぐもぐしてくれますよ。
大人にとっても、よくかむことは大切。慌ただしい毎日の中、つい早食いになってしまうことも多いと思いますが、子どもと一緒に落ち着いて食卓につき、よくかんで食べることを習慣にしていきたいですね。
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