こんにちは、離乳食・幼児食コーディネーターのゆきです。
今回は、離乳食中期(7~8ヵ月)に入ったけれどなかなか食べる量が増えない、最近食べる量が減ってしまった…とお悩みの方へ、調理のコツとオススメレシピを紹介します。
離乳食が始まって、約1~2ヵ月。ママも赤ちゃんも離乳食に慣れてくる時期と言われますが、なかなかその通りにいかないことも。赤ちゃんが進んで食べてくれないのは、辛いですよね。
中期に入ると、2回食への移行、食材の形状をどう移行していくか等…新しい疑問や悩みも出てきます。「無理に進めなくていい」「慣れるまで、初期の段階で」と言われますが、この先ちゃんと次のステップへ進めるか、気になりますよね。
私も、食材をどのくらいの形状にしたらいいのかわからず、何度も失敗しました。粒が大きすぎたり、柔らかくしすぎたり…ちょうどいい具合をつかむのに、時間がかかりました。
実際に食べさせてみて、しまった!とろみが足りない!と思ったこともあります。
しかし、そんな困った!を解決する、便利な方法があるんです。今回は、それも合わせて紹介します。
また、調理法を見直すことで、それまで食べにくそうにだったものを、すんなり食べるようになったことも。食材は同じなのに、こんなに変わる?と驚きました。急に食べなくなったという方は、調理法を変えてみてもいいかもしれません。
ぜひ最後まで読んで、取り入れやすいものからやってみてくださいね!
※ 離乳食を食べない時期別の原因と対処法についての記事はコチラ
調理法も大切だった!食べやすくなる調理のコツ
食材は、茹でてからみじん切り!
中期になると、食材を小さな粒状にしたものを食べるようになります。そこでよく使うのが「みじん切り」。
私は、人参などの野菜を食べさせる際、みじん切り→茹でるという順番で調理していました。しかし、どれだけ時間をかけて茹でても、なんだか歯ごたえがある…硬さが残る感じがするんです。「もうだいぶ茹でたし大丈夫かな」と思って食べさせますが、食べません。大人が食べてみても硬さを感じるので、当然ですよね。
実は私、茹でる順番が違っていたんです。食材をやわらかく茹でるには「茹でてから、みじん切りにすること」。茹でるタイミングを変えるだけで、やわらかく煮えるようになります。しかも、うまみも感じられるようになる、という嬉しい効果も。
実際私の息子も、この方法で調理するようになって、上手にもぐもぐしながら食べるようになりました。同じ食材でも、調理法で食べやすさが変わるなんて、面白いですよね。
みじん切りしてから茹でていた、という方は、ぜひ試してみてください。
【作り方】
1.煮やすい大きさに、食材を切る(人参なら、1㎝幅くらい)。
2.切った食材を鍋に入れ、かぶるくらいの水やだし汁を入れて煮る。
3.やわらかくなったら、取り出して冷ます(食材によって変わりますが、10~20分くらい)。
4.やわらかく煮た食材を、みじん切りにする(初めは2㎜角くらい、慣れてきたら3~4㎜角くらいに)
5.切った食材を鍋に戻して、ひと煮立ちさせてざるに上げる。
繊維のある野菜は、繊維に垂直に切る!
玉ねぎ等の繊維がある野菜は、どの方向に切っていますか?
私は、繊維に対して平行に切っていました。しかし、これだと繊維が残って食べにくいんです。ポイントは「繊維に対して垂直に輪切りをすること」。そうすることで加熱により早くやわらかくなり、繊維が短くなるので食べやすくなりますよ。
おかゆメニュー おすすめ3選!
鮭のおかゆ
たんぱく質をとれるおかゆです。鮭は塩鮭ではなく、生のものを使いましょう。
刺身用なら骨や皮もないので安心して食べさせられる上、調理もしやすいのでオススメです。
【材料】
・7倍がゆ 50g~80g(大さじ3~5くらい)
・鮭(刺身用) 15g
【作り方】
1.7倍がゆを作る。
2.鮭を茹でて、細かくほぐす。
3.おかゆの上に、ほぐした鮭をのせる。
ブロッコリーのおかゆ
緑黄色野菜は、ビタミン等の栄養が豊富。ぜひ食べさせたい食材です。単独では食べにくいことがありますが、おかゆと混ぜることで食べやすくなりますよ。
【材料】
・7倍がゆ 50g
・ブロッコリー(花先のみ) 15g
・水 大さじ1~2
【作り方】
1.ブロッコリーをやわらかくゆで、みじん切りにする。
2.鍋に7倍がゆ、水、ブロッコリーを入れて蓋をし、弱火で1~2分煮る。
コーンのおかゆ
甘みのあるコーンは、好きな赤ちゃんが多い食材です。薄皮が食べにくいことがあるので、細かく刻んで使って。缶詰を使うと手軽に使えますが、その場合は食塩が入っていないタイプのものを選んでくださいね。
【材料】
・7倍がゆ 50g
・コーン 30g
【作り方】
1.沸騰したお湯でコーンを2~3分ゆでる。
2.ハンドブレンダー等を使って、ペースト状にする。
(包丁で細かいみじん切りにしてもOK!薄皮が食べにくい場合は、裏ごし器を使って)
3.おかゆの上に、コーンをのせる。
おかゆ以外のおすすめ 3選!
ここからは、おかゆ以外のおすすめメニューをご紹介します。
ほうれん草と鮭の白和え
たんぱく質とビタミンを一緒にとれるのも、嬉しいポイント。魚は単体だとボソボソしやすいので、食べにくい赤ちゃんが多いもの。しかし、栄養が豊富な食材なので、ぜひ食べて欲しいですよね。豆腐のとろみを利用することで、ボソボソしやすい魚が食べやすくなりますよ。
【材料】
・ほうれん草(やわらかい葉先のみ) 5枚ほど
・鮭(刺身用) 10g
・豆腐 15g
・お湯かだし汁 大さじ2
【作り方】
1.ほうれん草をやわらかくゆでて水にさらし、みじん切りにする。
2.沸騰したお湯に鮭を入れてゆで、細かくほぐす。
3.沸騰したお湯に豆腐を入れて、1~2分ゆでる。
(電子レンジの場合は、深めの耐熱容器に豆腐とひたひたに浸るくらいの水を入れる。ふんわりラップをして、600wで1~2分加熱。)
4.豆腐を裏ごしする。
5.ほうれん草、鮭、豆腐を、お湯(だし汁)であえる。
キャベツのしらす和え
カルシウムが豊富で、手軽に使えるしらすを使った和え物です。
【材料】
・キャベツ 20g(1/3枚くらい)
・しらす干し 5g
・お湯 適量
【作り方】
1.しらす干しは、100㎖の熱湯(分量外)に5分浸け、塩を抜く。
2.キャベツは1㎝幅に切り、たっぷりの熱湯(分量外)に入れ、4~5分ゆでる。
鍋から取り出し、細かく刻んですり鉢ですりつぶす。
3.しらすの湯を切り、細かく刻んでキャベツと混ぜる。
なめらかになるように、少量のお湯を加えて混ぜる。
トマトと卵黄のあえもの
アレルギーが大丈夫であれば、卵黄は栄養価が高いので、使っていきたい食材の1つ。トマトと和えることで、見た目の色味も華やかです。
【材料】
・トマト(湯むきしたもの) 25g(1/8くらい)
・卵黄(かたゆでしたもの) 7g(1/3くらい)
【作り方】
1.湯むきしたトマトの種をスプーン等で取り除き、すり鉢でなめらかになるまですりつぶす。
2.卵黄をフォーク等を使って細かくほぐし、器に盛ったトマトの上にのせる。
※卵黄はパサつきやすく飲み込みにくいことがあるので、トマトと混ぜて食べさせるようにします。
しまった!を解決する方法
とろみが足りないときは
実際に食べさせてみて、「もう少しとろみがあったら食べられそうなのに」と思ったことはありませんか?
私は何度もあります。とろみつけの代表選手と言えば「水溶き片栗粉」ですが、食べさせている途中で水溶き片栗粉を作り、鍋にかけて火を通す…なんて、とてもじゃないけどできませんよね。
しかし、そんな時に便利な方法があるんです!お家によくあるものをまぜることによって、簡単にとろみをつけることができます。とろみが足りなくて困ったときは、ぜひお試しください。
・おかゆ、おかゆの上澄み
・ベビーフード
・砕いて粉状にした麩
・バナナ
・プレーンヨーグルト(7ヵ月以降から)
バナナやプレーンヨーグルトは味が変わるので、食べ合わせのよいものがいいです。
ベビーフードは簡単にとろみを足せるので、心強いアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?
離乳食中期になると、食べられる食材が増え、メニューの幅が出てきます。反面、変化も大きいので、赤ちゃんが急に食べなくなってしまったり、食べる量が増えなかったりすることもあります。
離乳食は、赤ちゃんにとって大人が想像している以上に大変なもの。目安量を食べられていなくても、体重が増えている、機嫌がいい等、特に問題がなければ「今、食べている量が我が子の適量♪」ととらえてくださいね。
いろいろな食材を使えるようになり、ペースト状だった初期に比べると、見た目も華やかなメニューが作れるようになってきます。ぜひおすすめのメニューを取り入れて、作ることも楽しんでくださいね。
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