今回は、離乳食完了期(1才~1才6ヵ月ごろ)に入り、ご飯の準備が大変!とお悩みの方に、簡単に作れるおすすめレシピをご紹介します。
生後5~6ヵ月から始まった離乳食も、いよいよゴールが見えてきました。完了まで、あと少しです。
この時期になると、生もの(刺身や生卵)や刺激のあるもの、塩分の多いもの等を除けば、大人とほぼ同じ食材を食べられるようになります。エネルギーや栄養素のほとんどを離乳食から摂るようになるので、いろいろな食材を取り入れ、美味しく食べる経験をさせたいですよね。
しかし、大人の献立とは別に、栄養バランスを考えながら、手づかみメニューも取り入れて…しかも、それを1日3回!想像しただけで、疲れてしまいますよね。ご飯作りの他にもやることはたくさんありますし、長い時間キッチンに居て、赤ちゃんと過ごす時間が少なくなったり楽しめなくなったりしてしまっては、本末転倒です。
そこで、私がたどり着いた方法が、
①大人ご飯から取り分けること
②電子レンジを使うこと
③炊飯器を使うこと
①と②は離乳食後期でもやっていましたが、使える食材が大人と同じなので、完了期に入ってからの方がうんと楽になりました。同じご飯を食べられるので、赤ちゃんも大喜び!苦手なものでも一緒に食べると口に入れるようになって、嬉しい効果もありました。
ぜひ最後までチェックして、作りやすいものから試してみてください!少しでもお役に立てたら嬉しいです。
離乳食を食べない!時期別の原因と解決法についての記事はコチラ→
大人も赤ちゃんも一緒に!おすすめ取り分けメニュー3選
肉じゃが
野菜とお肉を一緒に食べることができて、栄養が豊富。赤ちゃん用に薄く味付けをして取り分けたあと、大人用に味付けをすればOKなので、取り分けしやすいメニューです。
こま切れ肉で作っても構いませんが、ひき肉を使うことで子どもにも食べやすくなりますよ。
【材料】(大人2人分+子ども1人分)
・豚ひき肉 150g
・じゃがいも 2個
・人参 1/2本
・玉ねぎ 1/2個
・水 100ml
Aみりん 大さじ1
A砂糖 小さじ1
Bみりん 大さじ1
B砂糖 小さじ1
Bしょうゆ 大さじ1と1/2
【作り方】
1.じゃがいも→皮をむいて、一口サイズに切る。約5分水にさらした後ザルにあげ、水気をきっておく。
人参→一口サイズの乱切り。
玉ねぎ→1㎝幅のくし切り。
2.フライパンを弱めの中火で熱し、ひき肉を入れて色が変わるまで炒める。
3.フライパンにじゃがいも、人参、玉ねぎを加え、全体に油がなじむまで炒める。
4.水とAの調味料を入れて煮立たせ、落し蓋をする(くしゃくしゃにしたアルミホイルを乗せると、アク取りもできてGOOD!)。さらに蓋をして、具が柔らかくなるまで、弱火で約10~15分くらい煮込む。
5.離乳食用に、具を取り分ける。具はお子さんに合わせて、食べやすい大きさに切る。
6.Bの調味料を入れて、フタをして約5分煮込む。5分経ったら火を消して、そのままの状態で冷ます(冷ますことで、具に味が染み込みます)。
カレー
子どもにも大人にも大人気のメニュー。こちらも、一皿で野菜もお肉もお米も食べられて、栄養満点!ルーを入れる前に取り分ければOKなので、作りやすいです。ひき肉で作ることで、食べやすくしています。
【材料】
・豚ひき肉 200g
・じゃがいも 4個
・人参 1本
・玉ねぎ 1個
・水 適量
・カレーのルー 適量
A無添加の和風だし(ベビーフードのものでOK)小さじ1/6~1/2
A子ども用カレールーを砕いたもの(粉末のものも使いやすいです) 1つまみ程度
Aしょうゆ 2滴
【作り方】
1.じゃがいも、人参、玉ねぎを一口サイズに切る。
2.サラダ油を入れたフライパンを熱し、ひき肉を入れて、色が変わるまで炒める。
3.じゃがいも、人参、玉ねぎを加え、全体に油がなじむまで炒める。
4.水を入れてアクを取りながら、野菜が柔らかくなるまで煮込む。
5.離乳食用に、具を取り分ける。具はお子さんに合わせて、食べやすい大きさに切る。
6.小さめの別の鍋にひき肉入りスープ50mlを取り分け、無添加の和風だしを加える。
7.取り分けておいた野菜を入れ、子ども用のカレールーとしょうゆを加え、ひと煮立ちさせる。離乳食用カレー、完成!
8.大人用の鍋にカレールーを入れて、とろみがつくまで煮込んだら完成!
※ じゃがいもを少しつぶすようにして混ぜると、とろみがついて食べやすくなります。
もし、それでもとろみが足りないようなら、7.でひと煮立ちさせたあと、水溶き片栗粉でとろみをつけてください。
ハンバーグ
こちらも大人気!子どもも大人も、みんなで美味しく食べられるメニュー。冷凍保存もできるので、たくさん作っておくと便利です。大人用の香辛料を入れる前に取り分ければ、焼くのは一緒でも大丈夫。
豆腐やひじき等を入れたり入れる野菜を変えたり(大人はソースを変えても!)してアレンジできるので、飽きずに楽しめますよ。
【材料】大人2人分+子ども1人分
・合いびき肉 400g
・玉ねぎ 150g
・パン粉 20g
・牛乳 大さじ3
・卵 1個
・サラダ油 適量
B塩・こしょう・ナツメグ 各少々
【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りにしておく。
パン粉を、牛乳に浸しておく。
2.合いびき肉に、玉ねぎ、牛乳に浸したパン粉、卵を入れ、粘り気が出るまでよく混ぜる。
3.離乳食用に、ハンバーグのたねを大さじ2取り分ける。
4.小さめの小判型に成形する。
5.大人用のハンバーグのたねに、Bを加えてよく混ぜる。
6.2つに分けて、小判形に成形。
7.フライパンにサラダ油を熱し、成形したハンバーグを入れて、中火で2分くらい焼く。
8.ひっくり返したらフタをして、中まで火を通す。
電子レンジで簡単に!おすすめメニュー2選!
だしがなくても大丈夫!すぐ作れるお手軽茶わん蒸し
茶わん蒸しと言えば、だしを取って蒸し器を準備して…と、手間がかかるイメージがありますよね。
しかし、この茶わん蒸しはだし不要!電子レンジで作るので、思い立ったときにすぐに作ることができます。中に入れる野菜も、人参や玉ねぎ、コーン等、お家にあるもの何でもOK!とにかく息子が大好きで、よく作っていました。野菜も卵もモリモリ食べられるので、ぜひ!
【材料】
・卵 1/2個
・かつお節 1~2つまみ
・水 大さじ3くらい
・お好みの野菜 適量
※ 私はよく、大人用の汁物を作る際、ゆでた野菜やきのこ類を取り分けて使っていました。
1.野菜を、お子さんの食べやすい大きさに切る。耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、柔らかくなるまで、600Wで1~2分加熱する(野菜やレンジの機種によって、加熱時間は調節してください)。
2.野菜が柔らかくなったら、溶いた卵、水、かつお節を入れて、よく混ぜる。
3.ふんわりとラップをして、600Wで30秒加熱。卵に火が通るまで、様子を見ながら10~30秒ずつ加熱し、卵がかたまったら完成!
きのことチキンのリゾット
一見手が込んでいるように見えるリゾットが、電子レンジを使って5分ほどで完成します。お米メニューがマンネリしたとき等に、変化があっていいですよ。
【材料】
・しめじ 2本
・トマト 1/6個
・鶏ひき肉 小さじ1
・軟飯 大さじ3~4
・粉チーズ 少々
【作り方】
1.しめじ2本をみじん切り、トマトは果肉のみをみじん切りにする。
2.みじん切りにしたしめじ、トマト、鶏ひき肉を耐熱容器に入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして、電子レンジ600Wで50秒加熱する。
3.2.に軟飯を加えて混ぜ合わせ、600Wで20秒加熱する。
4.粉チーズを少々かけて、完成!
炊飯器もフル活用!ほったらかしで作れる簡単メニュー2選!
炊飯器で!人参とかぼちゃのストック作り
完了期に入ってからも、冷凍ストックがあると便利ですよね。しかし、毎日のご飯作りだけでも大変な中、ストック作りだけに使う時間を確保するのは、なかなか難しい…。
そこで教わったのが、炊飯器を使う方法!下準備した野菜を入れて、いつも通りお米を炊くだけ。それだけなのですが、炊飯器はゆっくり加熱するので野菜の甘みが増しておいしくなりますし、お米が炊き上がったらストックも出来上がっているので、嬉しいことだらけ。炊いている間、別のことができるのでとても便利ですよ。
【材料】
・人参 1/2~1本くらい
・かぼちゃ 1/4カット
【作り方】
1.人参は皮をむき、厚さ1㎝くらいの輪切りにして、麦茶パック(100均等にあります)に入れる。
2.かぼちゃはよく洗って(種は取らないでOK)、丸ごとアルミホイルで包む。
3.洗ったお米と普段通り水を入れた炊飯器に、麦茶パックに入れた人参とアルミホイルで包んだかぼちゃを乗せ、いつも通り炊飯。
4.炊き上がったら、人参とかぼちゃを取り出す。食べやすい大きさに切って、1食分ずつ小分けにして、ラップにくるむ。ジップロック等に入れて、冷凍する。
※ 他にも、じゃがいもやさつまいもでもできます。
ツナとコーンのバターしょうゆ炊き込みご飯
大好きな子が多い、ツナとコーンを使った炊き込みご飯です。たんぱく質も野菜も摂れる、嬉しい1品。
どちらも缶詰なのでストックしておけば、包丁を使わず、必要なときに作れて便利ですよ。材料を入れてスイッチオン!で完成するので、とってもお手軽です。
【材料】
・お米 3合
・ツナ缶(ノンオイルで食塩無添加のもの) 1缶
・コーン 大さじ3~お好みで
・しょうゆ 大さじ1/2
・無添加白だし 大さじ1/2
・スライスチーズ 2枚
・無塩バター 10g
【作り方】
1.いつも通りお米を洗う。しょうゆ、白だしを入れて、目盛りの通り水を入れてよく混ぜる(しょうゆが底にたまると焦げてしまうので、しっかり混ぜてください)。
2.汁気をよく切ったツナ缶とコーンを、お米の上に広げて入れる(混ぜると炊きムラができてしまうので、お米の上に乗せるだけで大丈夫です)。
3.フタを閉めて、いつも通り炊飯する。
4.炊き上がったら、バターと小さくカットしたスライスチーズを入れ、しゃもじで切るように混ぜるて完成!
※ 大人も美味しく食べられます。お好みで、少し塩を振っても。
まとめ
いかがでしたか?
毎日やることがたくさんある中、限られた時間の中で大人ご飯と子どもご飯を分けて作ろうとすると、負担に感じてしまうこともありますよね。今回紹介したメニューは、赤ちゃんと一緒に、大人も栄養満点のご飯が食べられるのでおすすめです。
赤ちゃんのご飯はもちろんですが、家族、そしてママのご飯も大切。赤ちゃんと一緒に「美味しい!」を共有して、みんなで食事の時間を楽しんでくださいね。
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