こんにちは、離乳食・幼児食コーディネーターのゆきです。
今回は「スプーンやフォークは、いつから持たせたらいい?」「どうやって練習させたらいいの?」とお悩みのあなたのために、持たせる時期や練習の進め方、注意点についてお話しします。
離乳食を始めたばかりの頃は、大人に食べさせてもらっていた赤ちゃんですが、だんだんと「自分で食べたい」という気持ちが大きくなってきます。その一歩が、9~11ヵ月頃から始める子が多い「手づかみ食べ」。手づかみ食べが上手になってくると、次のステップとして、スプーンやフォークに興味を示すようになってきます。
私の息子も、手づかみ食べを始めて2ヵ月ほど経った11ヵ月頃から、スプーンやフォークを持ちたがるようになりました。私が食べ物を口に運ぶと、そのスプーンを握ろうとするように。「自分で食べたくなってきたんだな」と成長を感じ嬉しく思った反面、「どうやって練習させたらいいの?」「どんなスプーンを選んだらいいんだろう?」と、次から次に新しい疑問が。特に1人目だと、赤ちゃんがどこまで出来るのか全く想像が出来ないので、どうやって練習していけばいいか、悩みますよね。
そこでこの記事では、スプーンやフォークの練習法や選び方、注意点についてご紹介。ぜひ最後まで読んで、赤ちゃんのスプーン・フォーク食べを楽しく取り入れてくださいね。
スプーンやフォークは、いつから始める?
1歳頃から持ち始める子が多いと言われていますが、個人差が大きい時期。月齢も気になりますが、子どもの「食べたい」という意欲が大切です。自分で食べたいという気持ちが育ち、スプーンやフォークに興味をもったときが、その子の始めどきと言えます。
スプーンやフォークを始めるには、手づかみ食べを十分に経験していることが必要。手づかみ食べを経験していることで、スプーンでも一口の量を覚えやすくなり、上手に食べることができるようになります。手づかみ食べを始める9~11ヵ月頃から、自分の意思で、自分のペースで食べさせてあげるようにしましょう。
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スプーンやフォークを選ぶときは、ここをチェック
赤ちゃん用品店などに行くと、様々な種類の赤ちゃん用スプーンやフォークが売られています。お子さんの成長に合わせて、下記のチェックポイントを押さえた、使いやすいサイズのものを選んであげてくださいね。
スプーンを選ぶとき
▢ 柄は、子どもが握りやすい太さか
▢ 柄は、握ったときに手から少し出る長さか
▢ 先はしゃもじ形になっているか
▢ ある程度の深さがあり、食べ物がのせやすいか
フォークを選ぶとき
▢ フォークの溝は、約2cmになっているか
▢ フォークの先が、とがりすぎていないか
練習の進め方
さりげなく、大人が使っているところを見せる
この年代は、真似が大好き。大人が使っている姿を見ていると、子どもも興味をもって、見よう見まねで使いたがるようになります。
子ども用のスプーンとフォークは手が届くところに置いておき、興味をもったら渡せるようにしておくといいですね。最初は使い方を間違えていてもOK。好きに遊ばせて、慣れさせましょう。
お皿の上に置いた、食べ物をのせたスプーンを持たせてみよう
練習は、スプーンから始めます。フォークは先がとがっているので、扱い方に慣れていないうちは危ないからです。
まず、大人がスプーンで食べ物をすくい、それをそのままお皿の上に置きます。お皿の上に置いたスプーンを、赤ちゃんに持たせて食べさせてみましょう。1~2回やってみて、途中で食べ物を落としたり上手く口に運べなかったりしたら、大人が手を貸してあげてください。
スプーンの練習には、ほどよいとろみのあるメニューや形のある食材がおすすめ。ご飯やシチュー、根菜類の煮物などが扱いやすいです。
スプーンが上手になってきたら、フォークに挑戦!
フォークを持つ赤ちゃんの手に大人が手を添えて、一緒に食べ物をさしてみましょう。その先の、食べ物を自分の口まで運ぶところは、子どもにやらせてみてください。
フォークの練習には、ある程度のかたさがあり、刺しても崩れないものがいいです。一口大に切った野菜やウインナーなどがおすすめです。
練習するときは、ここに注意!
焦らず、ゆったりとした気持ちで
最初は上手く口に運べなかったり、落としてしまったりすることが多いですが、毎日練習しているうちに少しずつ上手になってきます。先を急いで無理に教え込んだり、失敗を叱ったりすると子どももイヤになってしまうので、ゆっくり練習を重ねていきましょう。
子どもの「やってみたい!」を大切に
1回の食事で2~3回練習できれば十分。気が向かないときがあれば、練習しない日があってもOKです。大切なのは、子どものやる気。少しでもできたらたくさんほめてあげて、自分から挑戦できるようにサポートしてあげましょう。
大人と一緒に
最初の頃は、スプーンやフォークを振り回してしまうこともあります。目やのどをついてしまう危険性があるので、必ず大人がそばについてあげるようにしましょう。
練習は、使いやすい食器で
子どもがせっかくやる気になっているのに、食器が使いにくいと、気分がそがれてしまいます。挑戦したときに、成功しやすい器を選んであげましょう。
・ご飯や味噌汁は、適度な重みと安定がある陶器がおすすめ
・おかず類は、縁が直角に立ち上がっているものを
まとめ
今回は、スプーンやフォークの練習の仕方や練習を進めるときの注意点について、お話ししました。いかがでしたか。
1才頃になると、自我がでてきたり気分のムラがあったりして、スムーズに練習が進まないことがあるかもしれません。
私の息子も、今日はたくさん自分で食べられた!明日も食べられるといいなと思っていたら、次の日はスプーンを持とうともしなかったり…。やる気満々の日、全然気分が乗らない日を繰り返しながら、少しずつ上手になっていきました。
やる気が出ない姿を見ると、「昨日は上手だったよ!」「やってみて!!」と言いたくなりますが、そこはグッとこらえて。スプーンやフォークが、嫌になってしまっては大変です。「そんな日もあるさ♬」「そのうちできるようになるよね!」とおおらかな気持ちで見守りながら、練習させてあげてくださいね。
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