こんにちは、離乳食・幼児食コーディネーターのゆきです。
離乳食後期(9~11ヵ月)頃になると始まる「手づかみ食べ」。食べることに興味が出てきた証拠であり、脳の発達にもいいと言われるので、毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですよね。
しかし、「どんなものを作ればいい?」「作るのが大変そう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
私も、「手づかみ食べ」という言葉を聞くのが初めてで、最初は何を作ったらいいのかわかりませんでした。教室に参加したり本に載っていたメニューをいろいろ作ってみたりしたのですが、この手づかみ食べを語る上で、私にとって外せないポイントがあります。それは…掃除がしやすいこと!
特に始めたばかりの頃は、食べ物をうまく掴めずに落としてしまったり、ぐちゃぐちゃにしてしまったりすることが多いです。それも赤ちゃんにとって必要なこと、経験だと頭ではわかっているのですが、食べ物がこびりついた床や服を見ると、悲しくなってしまったり、イライラしてしまったりすることもありました。
そこで今回は、実際に私が作ったものの中から、
①簡単に作れる
②赤ちゃんが喜んで食べてくれる
③掃除がしやすい
この3つをおさえた、おすすめレシピを紹介します。
逆に、「これは失敗だった…」「掃除が大変すぎる!」と思った、お蔵入りメニューもご紹介。
ぜひ、赤ちゃんの発達にいいこと尽くしと言われる手づかみ食べを、手軽に楽しく取り入れちゃいましょう!最後まで、楽しんで読んでくださいね。
手づかみ食べにおすすめ!簡単レシピ5選
野菜スティック
切って湯がいただけですが、簡単に一品プラスすることができて便利です。大人ご飯の汁ものを作るときに、小さめのざる等に入れて一緒にゆでておく(大人用の具材を、食べるときに小さく切ってもOK)と、時短になりますよ。
【材料】
・にんじんや大根 スティック状(8㎜角・長さ4㎝程度)に切ったもの
(他に、さつまいももおすすめです)
【作り方】
1.鍋にスティック状に切ったにんじんや大根、野菜が浸るくらいの水を入れる。
2.やわらかくなるまで、煮る。
3.やわらかくなったらざるにあげ、湯を切って冷ます。
レンチン卵焼き
野菜はもちろんですが、ご飯を入れてもOK!手づかみにか向かなさそうな納豆も、ベタベタにならずに美味しく食べられます。何より、レンジで簡単にできるところが嬉しいですよね。
食べやすい上、混ぜる食材次第で味が変わり、一品で食べ応えのあるメニューなので重宝します。外出する際のお弁当にもオススメです。
【材料】
・卵 1個
・野菜(小松菜やにんじん、枝豆等) 50gくらい
※ お好みで、粉チーズやご飯、納豆、ツナ等を入れて、アレンジしても。
【作り方】
1.野菜を、少し大きめのみじん切りにする。
(大根やにんじんは、いちょう切りでも)
2.野菜を耐熱容器やタッパーに入れ、ふんわりとラップをして、レンジ(600W)で1分くらい加熱(レンジや入れる野菜によって変わるので、様子を見ながらやわらかくなるまで加熱する)。
3.柔らかくなった野菜に、よく溶いた卵を入れて、よく混ぜる。
(ご飯や納豆等を入れる場合も、ここで入れてよく混ぜる)
4.ふんわりとラップをして、レンジ(600W)で1分加熱。真ん中の卵がかたまっていたら完成。足りない場合は、10秒ずつ追加で加熱する。
5.お皿に出して冷まし、あら熱が取れたら、食べやすい大きさに切り分ける。
バナナ蒸しパン
バナナの甘みが感じられ、赤ちゃんが大喜びのメニュー。蒸しパンと言えば、蒸し器が必要で作るのが大変そう、難しそうなイメージがありますが、電子レンジを使って簡単に作ることができますよ。持ち運びやすく食べやすいので、出かける際のお弁当やおやつにもおすすめです。
【材料】
・ホットケーキミックス 50g
・バナナ 50g
・牛乳 70㎖
※ お好みできなこを10gほど入れてもOK!たんぱく質も摂れるようになります。
【作り方】
1.ボウルに、ホットケーキミックスと牛乳(きなこを入れる場合は、ここで)を入れ、よく混ぜる。
2.バナナを5㎜角に切って、1.のボウルに入れる。
3.シリコンカップや耐熱カップに2.を入れ、電子レンジで2~3分加熱する(足りないようであれば、10秒ずつ追加で加熱)。
※ 加熱しすぎると、かたくなります(私も加熱しすぎて、石のようになってしまったことがあります)!見た目ではわかりにくいので、火傷に気を付けながら触ってみて、加熱時間を調節してください。
豆腐と野菜のパンケーキ
豆腐の効果でふわふわ食感、たんぱく質も野菜も一緒に摂れて、栄養満点なメニューです。ゆで野菜や野菜フレークを混ぜる等して、アレンジ無限大!多めに作って冷凍しておくと、解凍するだけで食べられて便利です。お好みの野菜で、ぜひ作ってみてください。
【材料】(4食分)
・玉ねぎ 20g
・にんじん 20g
・豆腐(絹ごし) 30g
・牛乳 80g
・ホットケーキミックス 80g
【作り方】
1.玉ねぎとにんじんをみじん切りにする。
2.1.を耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをして、電子レンジで1分ほど加熱。
3.豆腐を30秒ほど電子レンジで加熱して水気をとばし、すりつぶす。
4.1.と2.とホットケーキミックス、牛乳をよく混ぜ合わせる。
5.サラダ油を入れて熱したフライパンで、4.を両面しっかり焼く。
豆腐ハンバーグ
ふわふわのやわらかい食感で、食べやすいハンバーグです。冷凍もできるので、時間があるときにまとめて作っておくと便利ですよ。
【材料】(1食分)
・にんじん 5g
・玉ねぎ 10g
・豆腐(絹ごし) 10g
・鶏ひき肉 15g
・小麦粉 3g
・しょうゆ 数滴
・サラダ油 少々
【作り方】
1.にんじんと玉ねぎをみじん切りにして、フライパンで炒める。
やわらかくなったら、お皿に出して冷ましておく。
2.豆腐を電子レンジで30秒加熱して水気を切り、すりつぶす。
3.ボウルに1.と2.鶏ひき肉、小麦粉、しょうゆを入れて、よく混ぜ合わせる。
4.3.を、小判形に整える。
5.サラダ油を熱したフライパンで、4.を両面色よく焼き上げる。
これは失敗!我が家のお蔵入りメニュー
おにぎり
手づかみメニューの代表として、本でもよく紹介されていますが、私の息子の場合はダメでした。
お焼きや焼きおにぎりにして、かたくしたものはまだよかった(でも、それだと食べにくそうにしていました…)のですが、握っただけだとすぐに崩れてしまい、その後遊び食べに発展…床やテーブル、服などあらゆるところにご飯がくっついて大変なことに。崩れないように強めに握ると、噛みにくくなってしまって食べにくい上、ボールのようにあちこちに投げられてしまいました。
息子の場合、普通に食べられるようになったのは、1歳を過ぎてから。
ご飯もののメニューは、手づかみに慣れて上手になってから取り入れるのがいいかなと思います。
サンドイッチ
こちらも、手づかみの代表選手とも言える存在。
主食と野菜、ツナ等を入れればたんぱく質も摂れて便利なメニューなのですが、食べているときにバラバラに崩れてしまってNG。具材を変えていろいろと挑戦してみましたが、どれもダメでした。
見た目が可愛いし、好きな具材ばかりで息子は大喜びでしたが…おにぎり同様、1歳過ぎるまでお蔵入りでした。
バナナやみかん、キウイ等のフルーツ
切るだけで一品プラスすることができてとても便利なのですが、ぐちゃぐちゃになりやすく、掃除が大変でした。
手づかみ食べに慣れてから取り入れるのが、いいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
最初はハードルが高く感じられますが、野菜を切っただけ、食パンを切ってトーストしただけ、汁ものの具材をお皿に乗せただけでも、立派な手づかみメニューになります。
ハンバーグ等冷凍できるものを、時間があるときにまとめて作っておくと、とても便利です。
簡単に作れるものと作り置きを組み合わせていくと、マンネリ化せずに献立を立てることができますよ。
赤ちゃんの発達の大切なステップと言われる、手づかみ食べ。難しく考えすぎず、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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